◇ 展示趣旨

子どもの頃から本を読むことが大好きだった本居宣長は、
医者を開業してからも、寝る間も惜しんで日本や中国の本を読み続けます。
宣長にとって「生きる」ことは、すなわち「読む」ことでした。
ところで『古事記』や『万葉集』って読んで面白いのでしょうか。
時は18世紀後半、考古学の大発見が続々と報告され、
本草学者は山野を渉猟します。
そんな成果も盛り込みながら文献学者宣長は『古事記』世界を再現していきます。
また、宣長流『源氏物語』の楽しみ方とは。
美意識のルーツは『枕草子』って本当ですか。
『徒然草』との奇妙な関わりなど、
今回の展示では、宣長と「古典」の深く不思議な関係を探ります。
秋の一日、稀代の読書家・宣長先生の読書談を聞いてみませんか。
◇ 主な展示品 ◎ 国重要文化財

「鈴屋円居の図」 1幅
◎「鈴屋翁藤垣内詠草」 双幅 宣長、大平詠※藩主御前で『源氏物語』講釈したときの歌
「田中道麿像」 1幅
◎『古事記』宣長手沢本 3冊
◎『古事記伝』自筆稿本 44冊
「小戸橘檍(あわき)原三瀬の図」 1面
「岩屋村八頭蛇出現図」 1枚
「倭建命像」平松曼容画・荒木田麗女賛 1幅
「筑後国一条原石人図考」 1冊
「対馬国住吉神社御宝曲玉之図」 1枚
「曲玉図」山中明海蔵 1巻
「井出の玉川図」宮脇有慶画・俊成詠(宣長筆) 1幅
◎『二十一代集』宣長手沢本 21冊
「本居宣長四十四歳自画自賛像」 1幅

「鈴屋円居の図」
◇ 展示のご案内 〔〕数字は展示ケースです。

◇ 展示説明会

9月19日(土)・10月17日(土)・11月21日(土) 11時から・参加無料
◇ 宣長十講

◇日時 第3土曜日午後2時から
◇会場 松阪公民館
◇参加費 100円
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9 月 19日(土) |
「本居宣長と勅撰集」 |
中部大学 |
岡本聡先生 |
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10月17日(土) |
「青年期宣長と古典」 |
本居宣長記念館 |
千枝大枝研究員 |
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11月21日(土) |
「宣長と『日本書紀』」 |
皇學館大学 |
松本丘先生 |
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