宣長の夢をかなえるための最初の目標が『古事記』の解読。
でも、その目標達成にはまず何が必要か。宣長はじっくりと考え、風のようにすばやく行動に移します。
今年は、本居宣長と賀茂真淵の生涯一度の出会い「松坂の一夜」から250年。真淵と話した内容が綴られるエッセイ『玉勝間』、真淵ファンとなったきっかけ『冠辞考』。そして諸記録から、宣長の情報の集め方・処理の仕方と活用法など、夢実現のための様々な工夫をご紹介します。
展示の主題は、以上の通りですが、今回の展示室は、内容豊富というか、史料満載です。
山桜の花繁く咲きたるのが美しいと宣長先生もおっしゃってみえますが、
質量共に圧倒的な展示となりました。
松坂の文化サロン嶺松院歌会は78年間継続した、という解説的な知識ではなく、山積みされた会の歌集が、その長い歴史をまざまざと見せつけてくれます。
宣長が心力を尽くしたという『古事記伝』44冊も、全冊並べました。
「鈴が鈴なり」のケースには、収蔵庫にある鈴のコレクションの一端、でもどっさり、が並んでいます。
賀茂真淵像も、ありったけ展示しています。
そして美しい桜の絵。
ていねいな宣長の筆跡。几帳面な記録。
見て、驚いて、圧倒されて、それだけで「松阪の一夜」を創出した「松坂の文化力」と、宣長の仕事のすごさ、この二点が実感していただけること請け合いです。
日 時 : |
3月5日(火)〜6月16日(日)
午前9時〜午後4時30分 |
会 場 : |
本居宣長記念館展示室 |
入 館 料 :
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大人400円 大学生等300円 子供(小学校4年〜高校生)200円
団体料金(30名以上)
大人300円 大学生等200円 子供100円 |
休 館 日 : |
月曜日(祝日の場合は翌日) |
問い合わせ先: |
本居宣長記念館 0598-21−0312 |
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