鈴屋遺蹟保存会の歩み

 

 ♯18 宣長復権の兆し


景気が上向きになり、生活水準が上がると、宣長ブームになるという傾向があるようです。
明治30年代、大正初年、そして高度成長が始まる昭和30年代から、40年代にかけてです。

復権の兆しは、昭和32年(1957)、梅川文男さんが松阪市長となった直後から現れました。
昭和33年、国の文化財保護審議会は近藤喜博主任調査官を松阪に派遣し、宣長の稿本を重要文化財に指定する事前調査を行ないました。
新市長に対面した近藤主任調査官は、宣長資料の一括保存を要請します。
近藤先生は『日本の神』や『日本の鬼』という名著で知られる識見の高い研究家でもありましたが、
この先生の仕事を引き継いだ山本信吉氏の尽力で、宣長資料は完全保存と公開への道を順調に歩み出します。

 


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目 次
♯1  本居宣長旧宅と本居宣長記念館
    の歩み
♯2  きっかけは、明治の松阪大火 ♯3  鈴屋と資料は無事だった
♯4  宣長没後百年 ♯5  百年祭の神事 ♯6   松坂城跡でのイベント
♯7  宣長を記念する図書館を ♯8  城跡公園移築構想 ♯9  500円の力
♯10 移転先が決まる ♯11 鈴屋遺蹟保存会への寄付 ♯12 旧宅移築
♯13 遺跡保存会の事務所完成! ♯14 山室山神社が四五百森に遷座 ♯15 本居宣長旧宅が国史跡になる
♯16 財団法人となる ♯17 ひっきりなしにやってくる
    見学者
♯18 宣長復権の兆し
♯19 小林秀雄、そして「宣長全集」 ♯20 本居資料を松阪市へ ♯21 宣長の復活
♯22 旧宅や土蔵で展示 ♯23 旧宅に積まれた版木 ♯24 旧宅(鈴屋)の補修
♯25 建設決断 ♯26 梅川文男さん ♯27 市長の呼びかけへの反応
♯28 記念館の建設 ♯29 巨石がごろごろ ♯30 寄りつくのはアベックと
    不良学生くらいか
♯31  埋門周辺 ♯32 地鎮祭  ♯33 建設進む
♯34 竣工 ♯35 悲しみと喜びと ♯36 記念館の完成
♯37 皇太子同妃両殿下行啓 ♯38 宣長十講の開講 ♯39 人があふれる
♯40 入館者数 ♯41 松坂城跡が国の史跡に ♯42 激震走る
♯43 意見交換会