|
例 言
この年譜は、江戸時代中期の国学者本居宣長(1730〜1801)の生涯の事歴、また、その目に映じた時
代、世相の記事を網羅し、時系列で並べたものである。
この年譜は、現存する宣長資料の中で年月日の分かる(一部推定も含む)記事は全て集
めることを目標とするが、もとより遺漏は多い。利用者各位のご指導、またご批正を
も仰ぎながら、順次、訂正と補正を加えていきたい。
年譜の基礎資料は『日記』等諸記録である。そこに出てくるのは宣長の日常生活であ
り、対外的な項目がその中心を占める。私たちが最も知りたい、学者としての宣長の
関心が何に向けられていたのか、また知の営みとも言うべき読書や抜き書きについて
は、その年月日の記されることはごく稀であり、年譜に記載することは困難である。
例えば『源氏物語』を最初に読んだのはいつか。『百人一首改観抄』『冠辞考』を手
にした具体的な月日。また『排蘆小舟』『古事記伝』の起稿時期など、肝心なことは
ほとんど分からないのが現状である。「記事の本文」にも書いたが、年月日不詳のも
のも推定を交えなるべく記するように努めたが、まだまだ漏れたことも少なくない。
これら漏れた項目のついてもまた順次、訂正と補正を加えていきたい。
|