midashi_b 賛の文字

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 この賛の文字は、伸びやかな書風であると同時に、宣長には珍しい大きな字(おおよそ10cm角)であることが注目される。

 だが、不思議なことに1と2の字は細部に至るまで同じである。このようなことは可能であろうか。そもそも複製を作るのならともかく、歌の文字は別に寸分違わぬものを書く必要はないし、また容易なことではない。では透き写しの可能性はないのだろうか。でも、自分の字を透写するだろうか。

  また、2の料紙は唐紙であり、透き写しは先ず無理である。方法としては臨模しかない。それでこれだけ似せられるとすると、ひょっとしたら2は本職の手になる、つまり宣長ではない、臨模の可能性が出てくる。



(C) 本居宣長記念館


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