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寝(ヌ)るがうちも道ゆくほども書よまで過るぞをしきあたらいとまを
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(寝るのも、道を歩くのも時間がもったいない。本を読みたい。)
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おもしろきふみよむ時は寝ることもものくふこともげにわすれけり
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(面白い本を読む時は寝食を忘れる。)
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朝夕に物くふほともかたはらにひろげおきてぞ書は読むべき
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(食事の時でも本が読みたい。)
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書よめば千里のよそのことまでもただここにして目に見るごとし
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(本を読むと遠く離れた場所のことまで居ながらにして見ている気持ちになる。)
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酒のみてうたひまひつゝあそぶより書よむこそはよにたのしけれ
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(酒飲んで騒ぐより本を読む方が楽しい。)
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書よめはたえてさひしき事ぞなき人もとひこず酒ものまねど
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(本を読むと来訪者が無くても酒を飲まなくても寂しいことはない。
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六月の風にあつとて取いつれはやがてよままくほしき書とも
あつけれと書よむほどはわすられて夏も扇はとらむともせず
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(暑いので団扇の代わりにと本を取ったら、読みたいと思っていた本で暑さを忘れて読んでしまった。夏も扇は要らないよ。)
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けだてよめ心のあぶらさしそへて小夜はふくとも書のともし火
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(灯火に油を注ぐように夜が更けてもがんばって読め。
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よむ書をしばし枕にかり寝してうしやおぼえず曉のそら
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(本を読もうと思っていたが、それを枕にうたた寝したらいつの間にか朝になっていた。)
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夜昼のただしばらくのいとまをもいたづらにせで書をよむべし
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(夜でも昼でも僅かの時間でも本を読まなければいけない。)
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をりをりにあそぶ暇はある人の暇なしとて書読まぬかな
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(遊ぶ暇があるのに本を読む暇がないとは何事だ。)
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書よめばおほやけばらもたたれけりひとりわらひもせられける哉
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(本を読むと義憤に駆られることもあるし一人笑いが出てくることもある。)
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世に見えぬめつらしき書えてしあらばよくわきまへよまこといつはり
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(あまり珍しい本を見たらちょっとは警戒しろよ。)
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たのしみはくさぐさあれど世の中に書よむばかりたのしきはなし
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(本を読む程楽しいことはない。)
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よむふみに心うつれば世の間のうきもつらきもしばしわすれつ
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(本を読み出すとつらいこともしばし忘れる。)
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障りありて一日一夜もふみ見ねば千年もよまぬこゝちこそすれ
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(用事で一日一夜本を読まなくても、随分読んでないような気がする。
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わが齢のこりすくなしいくかへりよめどもあかぬ書はおほきに
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(あと何年生きられるだろう。読んでも飽きることがない本が多いのに。)
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玉の緒のながくもがなやよの中にありとある書よみつくすまで
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(人の寿命がもっと長ければいいのに。世の中にあるすべての本を読み尽くすまで。)