midashi_o.gif 御前講釈は突然やってくる

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 若山での御前講釈は、出立前から綿密に打ち合わせや準備がなされていたのではなく、用事があるから若山に来なさいという呼び出しで赴き、次の指示を待ちながら滞在するという次第である。『古語拾遺』の時も、前日の享和元年正月13日に「明日御城侍講被仰付、古語拾遺を読申候筈ニ御座候処、右古語拾遺一本入用ニ御座候、国造様御方ニ御所持御座候ハハ、暫拝借仕度奉存候」、出来れば今日の八つ時(午後2時前後)までに借りたいと言う手紙を森本菅彦に出している。

 ところで、前日にテキストを探す、まるで綱渡りのような講釈で大丈夫だろうか?
 宣長なら大丈夫。この時も「珍ら敷思召候、太儀之旨被仰出候」、つまり興味深く聞いた。ご苦労であったという殿様の仰せ書を頂いている。
 また、国造家で神官たちに『玉鉾百首』の講釈もした。


>>「宣長の隠岐の歌」
>> 吹上御殿



(C) 本居宣長記念館


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