midashi_o.gif 版木師、伊勢へ行く

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 御師が全国の檀家に配る「伊勢暦」は大変な部数が印刷された。そのために、他の出版物への影響も及ぼした。
 賀茂真淵は書簡の中で、『万葉考』は京都で印刷することにしたが、夏、秋は腕のいい職人が伊勢暦印刷のために、みな伊勢に行ってしまい、一向仕事がはかどらず、埒があかぬとこぼしている。

【原文・抄】
「万葉巻一二並別記と三冊京判にのぼせ候を、漸板四五枚下し候。夏秋中いせ暦の判の為ほり手の上手は皆いせへ行候よしにて、埒明ぬと申越候」(斎藤信幸宛・明和5年(頃)11月8日付。


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>>「伊勢暦」
>>「本の発行部数 賀茂真淵『万葉考』の場合」



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