midashi_b 本箱

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 宣長の蔵書は、少し大きな本箱(「大」と呼ぶ)が一つと、これの半分位のものが12箱、それと『源氏物語(湖月抄)』、『宇津保物語』等の専用箱等があった。

 12箱は慳貪箱(ケンドンバコ)で、蓋を開けると上下2段に分かれ、本が横積みされる。
 例えば、「婀」の箱の大きさは、奥行31cm、幅22.4cm、高さ69cm。他も大体同じだ。
  蓋のつまみの下にはラベルが貼ってあり、


  「婀、瑳、豫、秘、邇、登、黎、怡、図、婁、賦、微」

  という漢字が一文字ずつ書かれる。全部並べると、
「あさよひにとりいずるふみ(朝宵に取り出る書)」 だ。

 当時の本はこのように横積みされることが多い。そこで、本の下、小口と言うところに書名が書かれることが多い。これは持ち主が書く。だから宣長の本には、印刷した版本でも「小口書」(コグチガキ)は宣長自筆となる。小口に指をかけてみることが多いので、自然、よく読む本は小口が汚れる。『二十一代集』がそのよい例だ。

『二十一代集』本箱と小口書
『二十一代集』本箱と小口書
「婀」のラベル(宣長自筆)
「婀」のラベル(宣長自筆)


>>「宣長の蔵書目録」
>>「専用箱」



(C) 本居宣長記念館


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