midashi_b 松坂の本屋さん・落ち穂拾い

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 宣長時代の松坂の本屋の作っていた罫紙と、文具商の包み紙が伝わっている。
 一つは、松阪市史編さん室移管本『妙法院宮御庭十二景歌』に使用された文海堂の罫紙である。また、『授業門人姓名録』は、柱に上魚尾と「松坂玄々堂蔵」と刻した、四周単郭一面十行罫紙である。
 包み紙は、天理図書館所蔵の『鈴屋翁随筆』第一冊表紙に使われている「伊勢土産 木石亭織部製 松坂千年織 蓬壷堂 一【松坂本町蓬壷堂】」という紙である(全集18巻解題64頁)。

 文海堂柏屋兵助は、宣長の著述刊行で知られるが、玄々堂深野屋利助は次の春庭時代である。本屋のようであるが、刊行した本は二冊しか確認されておらず、詳しく不明である。しかしそれ以上にわからないのが、蓬壷堂の紙である。一体何を包んだ紙であろう。



(C) 本居宣長記念館


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