鴨川井特(カモガワ・セイトク)

 宝暦5年(1755)・一説に6年生まれ。京都の絵師。字伯立。姓の祇園、鴨川は居住地による。歌妓等美人画で生計を立てる。寛政9年、『解体瑣言』の画を描く。作品の下限は文化12年迄が確認されている。
 享和元年(1801)9月、殿村安守の依頼で松坂を訪い「本居宣長七十二歳像」3点を描く。現存は2点。1は鈴屋衣、2は古代紫の羽織を着用し姿勢も異なる。もう1点は平田篤胤に譲られ所在不明。構図は1に同じ。何れも顔貌、鈴屋衣等精緻な描写力は群を抜く。この他、「町人像」(殿村常久像か)等いくつかの作が松坂に残る。

【参考文献】
「祇園井特考」富田智子『浮世絵芸術』110、111号。(吉田)

本居宣長七十二歳像

「本居宣長七十二歳像」

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