midashi_b 唐紙ってなに?

l_b3

 中村清兄氏「松月堂とわずがたり(20)」(『茶道雑誌』)に
「最初に絵を習うときは、唐紙(とうし)を用います。この唐紙は、ご存じのように、吸水性が高く、筆をおろせばただちに筆毛の墨液の水分を吸いとってしまいます。ですから、この紙に絵を描くのはなかなか難しいのですが、あえてこの紙に描くのです。その理由は、筆がすばやく運ばれることをもとめているからです。運筆の急所を最初に覚えるわけです」と言い、また「この唐紙では、粉本の敷写しはできません。というのは、さきほど申しましたように、この紙は水引が強いので、紙の表(おもて)に描かれた墨が背に浸透し、粉本を汚(けが)してしまうのです」とある。



(C) 本居宣長記念館


目 次
もどる