midashi_o.gif 「柏屋」(カシワヤ)

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 松坂日野町の書肆。「文海堂」という。この店で宣長が真淵来訪の情報を入手したというのは、佐佐木信綱の「松坂の一夜」に出てくる話だが、新上屋の並びであったことからもまず疑いない。当時は初代・山口兵助時代で、まだ新興の書店、というか貸本屋か古本屋であった。やがて、安永年間(1772〜81)に本格的に活動を開始して、同5年『字音仮字用格』を田丸屋正蔵(須賀直見)と刊行し、その後は宣長の本の出版販売を手掛け有名になる。
 初代兵助は、宣長の友人で門人となる稲懸棟隆の弟、つまり養子・大平はその甥にあたる。書店としての営業は明治まで続いた。
 池大雅の書いたのれんの下書きが残っている。

【参考文献】
「本居宣長と柏屋兵助」鈴木淳『書誌学月報』20。

御厨神社『古事記伝』刊記

御厨神社『古事記伝』刊記


>>「松坂の本屋さん」
>>「稲懸棟隆」
>>「須賀直見」
>>『字音仮字用格』
>>「池大雅」
>>「本屋・柏屋」



(C) 本居宣長記念館


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