midashi_v.gif 好みの装丁

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 古本屋で、積まれた本から宣長著作を探すのは簡単だ。布目模様の水色か紺の表紙で紫の糸が目印だ。一々題簽を見なくても結構命中率は高い。

 寛政元年(宣長60歳)11月14日付・鈴木真実宛書簡で『神代正語』の装丁について詳しい指示がある。まず帙について言ったあと、「本仕立之事」と書き、

「○色、浅黄布目 是は拙作書物、いつれも右の通りに御座候へば、皆一様にいたし度候也。○外題紙は唐紙の宜所尤左の方に張る。○とぢ糸、紫。○角包み、紫または鳶色の類右の通りにて、(帙は)表紙の色と栄合可宜候、表紙と同色にてはいかが」
と言っている。実際に刊行された宣長の著作も、大体このような装丁である。ただ、没後や、また再版から表紙の色が濃紺に近くなっていくという傾向が見られる。


宣長著作の表紙

宣長著作の表紙


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(C) 本居宣長記念館


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