midashi_v.gif 『口遊』(クチズサミ)

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 平安中期の貴族子弟のための教科書。源為憲著。天禄元年(970)序。
 藤原為光の子松雄君のための基礎教養書として乾象、時節、官職、人倫、禽獣など19部門に分け暗唱できるようにまとめる。

 なんて言うと難しいが、
 例えば九九八十一、八九七十二・・なんて言う九九とか、子丑寅卯・・という今でも役に立つものが多い。中には、夜道を歩いていて死体に出会ったら唱える歌とかいう変なものもある。ベストスリーでは「雲太」の外にも大きな橋の「山太、近二、宇三」(山は山城の山崎橋、近は近江の勢多橋、宇は宇治橋)や大きな大仏がある。

 今は『続群書類従』雑部で見ることが出来る。奥書と刊記には、「寛政十一年己未仲冬以大須文庫古謄本模写令平安書賈某上木伝不朽云、大館高門。文化四年丁卯仲夏発兌、皇都書肆、林伊兵衛、風月荘左衛門」とある。


『口遊』袋と九九の段

『口遊』袋と九九の段

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『口遊』雲太

『口遊』雲太


>> 「雲太」
>> 「大館高門」



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