midashi_v.gif 『享和元年上京日記』

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 1冊。
 宣長生涯の掉尾を飾る一大行事となった京都行きの日記。

 享和元年(1801)3月28日松坂出立から帰宅する6月12日まで75日間の道中、講釈、来訪者等を記す。記載は簡にして要を得る。逆用して「持参書目」9種を記す。今時の上京は門人の要望と、京都での古学普及という宣長の宿願に由るが、来訪者や講釈の聴講者は、各地の門人や公卿、神官、僧、平曲僧、医者、画家など多彩。また宣長も、講釈に公卿の屋敷を訪い、知人宅を訪問し、祇園鉾の見物をするなどその行動は活発。

 旅行中の歌は、『【享和元年辛酉】上京詠草』、『【享和元年辛酉】在京詠草』や、同行の安田豊秋『京みやげ』に、「鴨川納涼」「嵯峨山松」の題で貴紳に募集した歌は『鴨嵯集』(『四条舎記』)に載る。
 日々の記録は石塚龍麿『鈴屋大人都日記』が最も詳しい。
 講釈の記録は田中大秀『源氏物語聞書』等が残る。自筆本は本居宣長記念館所蔵。翻刻は『本居宣長全集』16巻に載る。


>> 「石塚龍麿」
>> 「田中大秀」
>> 「おのが京のやどりの事」



(C) 本居宣長記念館


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