midashi_b 真淵への入門

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 真淵と対面した翌月、宣長は改めて入門の願いと真淵から許諾してもらった『万葉集』への質問状と送った。返事の12月16日付賀茂真淵書簡と、村田伝蔵書簡が宣長のもとに届いたのは半年後、12月28日であった。
 『日記』には、

「廿八日、朝曇、雨天、○去五月、江戸岡部衛士県主真淵当所一宿之節、始対面、其後状通入門、今日有許諾之返事」とある。
 伝蔵書簡には、手続きの遅れたわびと、入門について束脩(入学金)はこちらにまかせるとのことなので了解した。誓約は見本を見せるので書いて欲しいとある。真淵書簡は、宣長の質問に対する高評が記される。この書簡を受けて、宣長は正式な入門手続きに取りかかったらしい。

 今、国立国会図書館には「宇計比言」という真淵への入門誓詞が巻子になって残っている。その中に宣長のものもある。文体は宣命体で、日付は宝暦14年正月となっている。



(C) 本居宣長記念館


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