midashi_v.gif 松平康定、喜びの歌、悲しみの歌

l_v3.gif

 松平康定の色紙と短冊も本居家には残されていた。双幅。

(1)桜絵黄色紙。
本紙寸法、縦17.1cm、横15.5cm。
【歌】「音にのみ聞し鈴屋のをちに逢てふることきくそうれしかりける、康定」。

(2)短冊。
本紙寸法、縦34.3cm、横5.1cm。
【歌】「鈴屋のおきながみまかれるよし聞きてかなしみて、伊勢の海に千たびかづきて求むともまたあらめやは玉と見しひと、康定」。

【箱書】「松平周防守色(「懐」改め)紙、同哀傷の短冊」、蓋裏「色(「懐」改め)紙は寛政七年八月石見国浜田の城主松平康定参宮の際宣長を松坂の旅館にめしてたまへるなり、四の句ふることとふそとありしを宣長ふることきくそと直したてまつれりといふ、包紙添折紙壱通添ふ、昭和十四年七月、清造しるす」。

【付属品】付紙、成瀬、小村、都筑差出大平宛書簡。

【参考】
(1)の色紙は、『松平康定鈴歌・同故翁贈答歌』[2]第二紙と同じ紙。
(2)の短冊は、宣長が亡くなった時に詠んだ哀傷歌。不祝儀のため薄墨で書かれ判読も難しいのが一層の哀れを催させる。付属品は哀悼の意を伝える書簡である。


「松平康定喜びの歌」

「松平康定喜びの歌」



>>「4 浜田の殿様、宣長と会う」



(C) 本居宣長記念館


目 次
もどる