midashi_v.gif 松坂のひな祭り(マツサカノヒナマツリ)

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 ひな祭りは楽しい。賑やかだ。
19世紀初め(1813年頃)の松坂のひな祭りの様子を、
服部中庸の『松坂風俗記』で見てみよう。

「一、朔日二日  初の雛祭りする家はよもぎのもちをつきてひし形に切り、白き餅もとりまぜて同しく菱の形に切り、贈り物をもらひし家、又親類知己などへ此もちをおくる。
大かた女子成人するまでも此もちゐハ親類へは贈る也。
雛にも奉る。」
 一日、二日、初節句の家では、よもぎの餅、白の餅を搗いて菱形に切り、お祝いをもらった家や親戚などに届ける。女の子が成人するまで餅は配る。またお雛さんにもお供えする。

「一、上已出仕。ノシメ麻上下着。平人ニフクサ麻上下也。
町家も礼有。前の雛祭りの家は 来客ありて大に賑ふ。
さしても女子ある家々はみな琴引、歌うたひて饗宴ある也。
なめて、あさつきにきしみと貝の味をこして、是を酢味噌あへにして鱠に用ゆる也。
赤飯をむして雛に献し、来客にも進め、親類なとへもおくる。
雛祭りのかざりは都にかはる事なし。」
 三月三日(上巳の日)、役人は出仕する。着物は、のしめ麻裃。
町人たちで出仕するものは、ふくさ麻裃。
町家でも上巳の挨拶に回る。
お雛さんを飾る家は来客でごった返す。
女の子が居る家ではお琴を弾いたり、歌を歌ったり、ご馳走したりする。
浅葱と「きしみ」と貝の味付けで酢味噌和えにして鱠とする。
赤飯を蒸してお雛さんにあげて、お客さんや親類にもおくる。
ひな飾りは京都と変わりない。

 鱠に使う「きしみ」は、何かわかりません。
松阪の女性、それもちょっと年配の方に聞いたら
簡単に解決が付くのかも知れません。また調べてご報告します。



>> 「飛騨さんの初節句」
>> 「ひな祭り」



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