明治18年『詞の玉緒』の新刻が出る

 「当時明治初期の東京の俗語にあっては、後述の如く、なお「クハ」「ズハ」が残存していたことであろう。されば、「清ミテハ唱フベカラズ」(引用者注・佐藤誠実「語学指南」)、と斥けているのは、清音説の否定であるほかに、俗語性を咎めたものでもあろうか。こうした勢いもあって、明治十八年に坊間に新刻された「言葉の玉の緒」では、証歌について、元版でせっかく清音たることを示してある個所を、おしなべて「クバ」「ズバ」に改めたりもしているのである。」「「善くば」「為ずば」などの濁音形について」吉川泰雄・『近世語』(論集日本語研究14)


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