『新古今集美濃の家づと』

 5巻5冊、付録『美濃の家づと折添』3巻3冊。寛政2年(1790)3月、『新古今集の抄』と言う題で、美濃の門人・大矢重門の帰郷に際し、書き与えた。その後、書名を執筆の経緯を表す「家づと」に改めた(家づととはお土産のこと)。その後、再度加筆し、翌3年正月には既に稿が書き上がっていた。同年4月13日には「折添」も書き終えている。
 内容は、本編は『新古今集』から選んだ696首の注釈。「折添」は十三代集、及び『千載集』から選んだ新古今歌人の歌358首の注釈。序文は加藤磯足、大矢重門。本編跋文は尾張明倫館教授・秦鼎。

 宣長は『新古今集』を「歌の真盛り」読み上げて面白く心深くめでたき集とし、歌集最上位に置いた。講釈は、明和3年から同6年、天明7年から寛政3年まで行った。

 本集には宣長の主観的な評価が加わっているので、注釈書としての評価とは別に、論議も呼んだ。


> > 「大矢重門」
> > 「加藤磯足」
> > 「講釈」
> > 「宣長の使った古典のテキスト」の『二十一代集』、『新古今和歌集』



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