midashi_b 流れるように進む出版作業

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 『出雲国造神寿後釈』でもそうだが、書き始めたら流れるように滞ることなく執筆が進行し、また同時進行で出版作業も進められる。一応書いてしばらく時間を置いて考える、そんなことは宣長さんには必要なかったのかな。

 『大祓詞後釈』と同時進行した出版作業は『美濃の家づと折添』、『出雲国造神寿後釈』、『新古今集美濃の家づと』、『古事記伝』、『馭戎慨言』、『玉勝間』、ほぼ完了していた本では『菅笠日記』がある。
 既に稿が成っていたにしても、出版となると版下を書かねば成らず、見直しも必要だ。

 宣長はいつも「最終目標」を目指している。目標達成のために、一つ一つを方付けて進むというやり方もあるが、宣長は常に複数の仕事を同時進行する方法を採った。それが互いに上手く連携を取り、粗製濫造とならないところが宣長の特質である。

>>「9 宣長の出版と学問」



(C) 本居宣長記念館


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