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宣長は宣命(センミョウ)研究の重要性に早くから着目し、師・真淵からもそれはよいことに気が付いたと誉められた。以後、『古事記伝』執筆に並行し宣命研究も続ける。記念館には宣長自らの手になる宣命の校訂本が残る。丁寧な文字で校訂し、一部には訓を付す。丁付(ノンブル)から3回に分けて書写し、合綴したことが分かる。この研究が後年『続紀歴朝詔詞解』としてまとまる(寛政11年起稿、同12年再稿出来、享和元年版下出来)。
執筆過程を説明した大野晋氏は
「多少注釈の業に携わったことのある者ならば、この作業が流れるように進捗していることに、ある美しさを感じるであろう」
と言う。そのいかにも無理のない執筆活動を支えたのが本書である。
記念館所蔵本の書誌は次の通りである。
1冊・本居宣長編。袋綴冊子装。薄卵色地横縞表紙。楮紙。縦27.3cm、横18.9cm。墨付81枚。外題「宣命抄」。内題「続紀歴朝詔詞抄」。蔵印「須受能屋蔵書」。本居記念館所蔵。
【奥書】 「天明八年戊申五月五日、本居宣長」
『宣命抄 続紀歴朝詔詞抄』
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『続紀歴朝詔詞解』 |