midashi_v.gif 『晋書』

l_v3.gif

 唐の時代、644年頃に成立した。西晋4代54年、東晋11代104年を記した正史。『世説新語』(セセツシンゴ)という逸話集や『捜神記』(ソウジンキ)という怪異小説などから引用するので批判されるが、漢学者の見方はもっと複雑だ。

 「「晋書」という中国の歴史書は、三四世紀晋王朝を特徴づける風流曠達の人物、その伝記を中心とするのであって、荻生徂徠の尊重する書物であった。堀塾での会読のテクストも、半世紀早くの元禄年間、徂徠がみずから和点を施し、柳沢吉保に刊行させた和刻の本であったろう。そうして徂徠派の対蹠であった当時の普通の朱子学、中でも厳格の派であったあった山崎闇斎の門流などからは、聖道の敵として排斥されたであろう書物が、堀塾の課本であったことは、堀景山の学風が、朱子学を標榜しつつも、徂徠に親近であったことを示す。」「鈴舎私淑言」吉川幸次郎(『本居宣長』・筑摩書房刊・P131)


>> 「堀景山」
>> 「荻生徂徠」
>> 『在京日記』



(C) 本居宣長記念館


目 次
もどる