midashi_v.gif 2、『菅笠日記』行程  第3日目

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榛原から千股へ
 
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【3日目】
  天気回復の兆し有り。まず駕籠で初瀬に向かう。化粧(ケハイ)坂から突然目の前に長谷寺が現れる。「あらぬ世界に来たらんこゝちす」、まったく別世界みたいだと驚き、まず腹ごしらえ。その後、回廊を上って本堂へ。下りて長谷寺境内を隈無く探索。
 境内は今も大きな変化はない。ただ、宣長の頃には、まだ小さかった「二本の杉」だが、今は大きくなっている。この杉は謡曲「玉葛」で有名だが、宣長は習っていない。その大本である『古今集』を思い浮かべたことだろう。
 黒崎では饅頭を食べる。食っても取材を忘れない。忍坂村、倉梯など古典ゆかりの土地では古典知識を総動員して見、聞き、考えながら旅は進んでいく。多武峰に入ると境内はもちろん、参道まで見事に掃き清められている。山の中なのにと驚く。社殿の美しさ、また植えられたとおぼしき何種類もの桜に喜ぶ。そこを出て、峠を越える。龍在峠からは吉野の花が見える。明け暮れ心に掛かっていただけに喜びもひとしお。最初の予定では、この日、吉野まで行く予定であったが日も暮れたので千俣で宿を借りる。宿では、竜門の滝までさほど遠くなかったと聞き悔しがる。
 7日 榛原出立→(駕篭)→西峠→角柄→吉隠(ヨナバリ)・猪養の岡・御陵→けはい坂→与喜の天神→初瀬(辰時着・朝食?)・長谷寺(道明の塔・貫之の軒端の梅・蔵王堂・産霊神・雲居坂・御堂・二本の杉跡)・定家の塔・八塩の岡・玉 葛の跡・家隆二位の塔・牛頭天王社・苔の下水・与喜の天神(長谷山口坐神社)→朱の鳥居→出雲村・黒崎村(休憩・名物饅頭)→脇本・慈恩寺→忍坂(オサカ)村→倉梯(一休み)→金福寺(倉椅柴垣宮跡・宣長単独行動?)→下居(オリイ)村・森(用明天皇陵?)→茶屋→多武の峰(鎌足墓所・十三重塔等)→手向(冬野)・茶屋→手向(竜在峠)→滝の畑→千俣(泊)


化粧坂から見る長谷寺
化粧坂から見る長谷寺
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二本の杉
多武峯への道
二本の杉
多武峯への道
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談山神社
談山神社


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