『手枕』(タマクラ)

 雅文体の物語。舞台は『源氏物語』。六条御息所と光源氏のなれそめを描く。書名は光源氏の「かはすまもはかなき夢のたまくらになごりかすめる春の夜の月」から採る。展開はもとより文章まで『源氏物語』をよく模し、宣長の『源氏物語』研究、また読み込みの深さを遺憾なく発揮している。
 成立は宝暦13年。北岡四良「宣長の「手枕」」(『近世国学者の研究』・皇學館大學出版部刊)、また源氏物語研究者の立場からその説を検証した中川タダ(立偏に争)梵「宣長の源氏学−『手枕』について−」(『源氏物語の研究と鑑賞』・翰林書房刊)に詳しい。今その説に従う。大館高門により刊行された。また『鈴屋集』にも載る。


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