明和8年(42歳)10月、『てにをは紐鏡』刊行。 いわゆる「係り結びの法則」を図解したたった一枚の図だが、波紋は大きかった。 奥書「明和八年卯十月、松坂、本居宣長」。 刊記「皇都書林、景雲堂梓行、伊勢松坂書物所、南華堂蔵」。 初版の紙質は間似合紙で、版形大きく伝本稀。また、再版以降には重大な誤りがある。なぜ宣長が再版刊行を許可したのだろう。理由は不明。
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