殿村道応と安守

  宣長門人・殿村道応と、同じく門人・殿村安守の関係は、従来、道応(整方)の養嗣が安守と云われてきた。だが、天明4年に73歳で亡くなった道応と、同年6歳(安永8年生)の安守では年齢差が大きい。『座右雑記』(天理図書館所蔵)の安守序(天保11年3月)に「曾祖父翁の老のすゑに先師ともましはられたれはさて得られたるか」とあり、この老いの末に宣長と交わったとは、天明元年入門の道応を指すと考えられるので、二人は曾祖父と曾孫の関係であったことが明らかとなる。また大平差出三枝園(殿村安守)宛7月29日付書簡に、鈴屋同門の歌集を作りたいので「御曾祖父道応公同大刀自並浜口氏の歌の内たいかい成品にてもほしく御座候」と見える。



(C) 本居宣長記念館


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