midashi_b 宣長の調合した薬

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 小林秀雄は、宣長の調合して販売した「六味地黄丸」の広告文を全文引用して「まぎれもない宣長の文体」であるという。
 「製薬の広告案と処方の覚」という巻子には、その「六味地黄丸」を始め、販売した薬の広告文や、その調剤覚えが集めてある。また、その蓋には「建中湯飴の広告は春庭翁の稿を宣長の修正せるものにして、六味地黄丸の広告は宣長翁の案なり、又処方の覚はことごとく宣長翁の筆なり、あめ薬、胎毒丸、虫おさへはいづれも宣長翁の処方にして飴薬は小児の強壮剤なれども、咳気に特効あり、音声をつかふ人にもよろしとて買ひ求むる者ありしことを記憶せり、三剤ともに余が少年のころまで自宅にて調製し販売せり、清造(花押)」と書いてある。
 


>>「宣長は何のお医者さんか」
>>「本居清造」

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