「宣長ノ肖像ニツキ祖母飛騨ヨリ聴ケリトテ父ノ語リシ所次ノ如シ
宣長ノ像ハ義信有慶及ビ井特等ノ描ケルガアリサレド容貌ノ最モ能ク似タルハ六十一歳ノ自画自賛像ナリ。六十一歳ノ像ハ趺坐ノ体ニ描カレタレドモ実際ニハ趺坐セラルヽコトナシ四十四歳ノ自画像ノ如ク正坐セラルヽガ例ナリ」【『備忘録抄』本居清造録 弥生抄】
つまり残る肖像の中で、この像が最も似ているという。また、宣長さんは趺坐が嫌いだった。
☆趺坐(フザ)とは足を組んで座ること。仏教の結跏趺坐の略。ここではあぐらのことをいうのかな。
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「飛騨」
(C) 本居宣長記念館
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