『菅笠日記』は、本居宣長が43歳の時、明和9年(1772)3月5日から14日まで10日間、吉野、飛鳥を旅した時の日記。上下2巻。
大和国(奈良県)吉野山の花見を兼ね、吉野水分神社に参詣し、帰路、飛鳥周辺の史蹟を探索、伊勢本街道を通
り、美杉を経て松坂に帰郷した。同行者は、友人・小泉見庵、門人・稲懸棟隆・茂穂親子、戒言(来迎寺の僧)、中里常雄の5名と荷物持ち。学問的な成果
も多く、楽しい旅であった。またこの日記は文章、記述、構成も優れ、その後、吉野や飛鳥を巡る人々のガイドブックとしてもよく読まれた。 |
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