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宣長の学問
10 宣長と旅 其の参
 


「大日本天下四海画図」


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 これは17歳の時に写 した地図だ。畳一枚くらいの大きさだ。これを書く前、一年を江戸で過ごし、日本の国の大きさを実感したよ。松坂や京都しか知らなかったからね。その頃から「日本」というレベルでものを見ようと考え始めたんだ。
【 写真説明】
「大日本天下四海画図」本紙寸法、縦122.0cm、横195.0cm。延享3年(1746)仲夏(5月)に一応出来、宝暦元年(1751)12月上旬に完成した。
  識語に、今出回っている地図はことごとく在所が相違している、つまり間違っている、と言い、これによりて「予今この絵図をなすに」と地図製作の決意を高らかに宣言している。
 でも、自宅、奥座敷の畳の上での作業だ。しかもまだ17歳。見たことがあるのは、江戸、京、大和と伊勢のごく一部。きっと種本がいくつかあったはずだ。それにしても、それらをこの大画面 にまとめる力は、やはりたいしたものだ。
【原文】
「識語、夫レ日本の絵図世に多しといゑども諸国の城下其外名所旧跡悉く在所相違せり。旦又行程の宿駅微細ならず。依是予今この絵図をなすに、城下船津名所旧跡遺跡其方角を改め在所を分明にし、道中の行程駅みさいに是を記し山川海島悉く図する。並に側に六十六洲の諸郡を顕し、又知行高田数を書し大坂より諸方への道法を東西に分てこれを記す。異国の道のり略顕せり。是が為に名て曰、大日本大絵図行程記、時延享第三年丙寅五月吉日」
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旅姿の宣長

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