高見山を越える宣長
高見山は、三重県と奈良県の県境にある。標高1248.9mあり、奈良県東吉野村側から見ると、なるほど「和製マッターホルン」だ。冬は樹氷を見るため多くの人が登る。この下、標高904mを峠が通 る。和歌山街道である。松坂から和歌山に向かうには最短距離だ。 宣長の晩年の旅は、主に学問普及のためであった。中でも3回に及んだ和歌山への旅は、藩主への御前講義という大役と、また道の険しさで、心身共に大変だったと思われる。 旅は、亡くなる直前まで続く。