正月の宣長

◇ お正月

 1月は新年の挨拶。新春とは言うもののまだまだ余寒は強い  
 宣長の頃には「一月」と書くことは稀で、一般には「正月」と書き慣わしていました。
 正月は、慣例となった行事を行い、初詣、年始をします。初詣は山神社、御厨神社など。また、読書始として『古今和歌集』序文を読み、「試筆」(書き初め)として和歌を詠む。 歳暮の歌が、虚しく時を費やした事への詠嘆であるのに対して、試筆は、うららかな国を寿ぐような歌です。


◇ 時候の言葉 (寛政10年書簡)
「新年之慶賀、御同前目出度申納候」(1月8日付・沢真風宛)
「春寒甚候へ共」(1月8日付・服部中庸宛)
「不相替余寒強御座候得共」(1月9日付・小西春村宛)
「未余寒不退候へ共」(1月20日付・小西春村宛)

◇ 3つの大きな出来事
  1. 宝暦12年(33歳)1月17日、草深たみ(22歳・改名して勝)と婚礼。

    >> 「たみ」

  2. 子供が産まれる。
  3. 明和5年(39歳)1月1日、母・勝(64歳)死去。

◇ 正月の歌

    年のはじめによめる
さし出る此日の本のひかりより
      こまもろこしも春をしるらむ
                  (『鈴屋集』巻頭歌)
    試筆
けさははや春の立野の山つづき
      ほり坂かけてかすむのどけさ
                  (安永8年・50歳)

【もっと知りたい】

◇ 正月の行事 ◇ 注連縄(シメナワ) ◇ 年始開講
◇ 歌会始め ◇ 元旦診察 ◇ 御祝儀、年玉
◇ 正月は出産の季節 ◇ 正月は入学の季節 ◇ 200年前のお正月

毎月の宣長さん