今回の展示をごらんいただくために

( ) 付数字はケース番号です。


〈7〉 質疑応答のすすめ
 宣長さんは真淵先生との質疑応答から多くのことを学びました。
 今度は宣長が教える番です。
 その話の前に質問に至るまでのステップについてご説明します。

 ☆ 本を書くこと・出版すること
 宣長は研究したことはまとめるべきだと考えていました。出来れば出版すべきだとも考えていました。なぜなら宣長が契沖や賀茂真淵の説を知ることが出来たのも、みな本が出版されて売っていたからです。
 ただ出版には労力、時間そしてお金がかかります。
 そこで宣長は、書き上がった自筆本を貸してあげ、また人からも借りて写します。
余力があれば出版することはもちろんです((7)ケースをごらん下さい)
 本を読んでわからないことは手紙で質問です。

 宣長は、知人で神宮の神主・荒木田経雅(ツネタダ)の質問に答えたあと、この前の回答はいかがでしたか、納得いかなかったら何度でも聞いてください、質疑を繰り返す内に、お互いさらによい意見が出てきますからと言っている(「荒木田経雅宛書簡」(2))。
 宣長が寄せられた質問に答えた本が『答問録』(2)です。
 48歳から50歳の頃のもの。全部で55の質問と回答を載ります。
 たとえば、「陸奥」をどうしてムツと読むか。垂加神道とはなんだ。鈴の起源と「さなぎ(佐那伎)」について。疫病神はどんな神様か。実に様々です。


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