宣長と源氏物語展への誘い <2>   

『源氏物語』は遠い昔の古典ではない 


 宣長にとって「源氏」の世界は遠い昔の古典ではなく、
たとえば「現代小説」の感覚でしょうか、 本を開くと「源氏」の世界にすぐに入っていける、そんな身近な存在でした。

 京都御所で優美な公卿の姿を眺めた時に、宣長の心はいつしか「源氏」の世界へと誘われます。
 物語とは何かを、紫式部と共に考えます。
 「源氏」の文体模写をしているときには紫式部の幻影に会う、ということもありました。
 物語で欠けている部分は作者式部に代わって書き足しもします(『手枕』)。

 


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