| 3、図解して頭を整理する |
1の縦軸・横軸の把握でも使われた「図解」ですが、
『古事記』研究でも神々の関係を図に描いて頭を整理しました(「天地図草稿」)。
宣長の場合、主に図解は、人のためというより、自分の理解のために使われました。
これは宣長独自の考えに基づいています。
宣長は、図の便利さと同時に、そのこわさもよく知っていたのです。
>> 図解
真っ白な紙に和歌を書く方法を図解したのが「懐紙書様手本」です。
墨継ぎの場所や、また指二本分空けなさいなどの指示が書き込まれています。
これなら、字の上手下手は別にして、バランスよく書くことが出来ますね。
>> 懐紙書様手本(懐紙「の書き方」)
『万葉集』の歌の中に、「刈はか」と言う言葉が出てきます。
門人・田中道麿がこれはお百姓さんの
田植えの時の言葉だと教えてくれました(「苗の植え方」)。
『古事記』に出てくる「三角柏」(ミツナカシワ)も原寸大でスケッチしています。
これなら一目瞭然ですね。
なぜ日食や月食が起こるのかを考えた『天文図説』 も宣長の著書です。
天文学にも関心があったのですね。
清書したのは長男の春庭ですがコンパスで円が描かれています。
宣長の家には「コンパス」があった! |