銀木犀が咲きました


本居宣長旧宅の横の庭園では、
銀木犀が咲きました。周囲には、とてもよい香り方が漂っています。
いよいよ大詰めを迎えた、『古事記』編さん1300年の各種行事をご案内します。




◇ 帆足京の写した『古事記伝』 九博で公開中

帆足京さんと父長秋さんが写した『古事記伝』が、
九州国立博物館で公開中です(11月18日まで)。

211年ぶりに、宣長と京さんの『古事記伝』が並びます。
パンフレット「古事記伝と九州の国学者」は、コンパクトですが
帆足親子の『古事記伝』書写の旅が一目で分かります。



◇ 「古事記ゆかり地マップ」

奈良県が「古事記編纂1300年」を記念して
「古事記ゆかり地マップ」を作成しました。

帝塚山学院大学の及川智早先生の監修です。
167カ所が掲載されています。
『古事記』世界を現実の場所に比定する、考え出すときりのない困難な作業を、
及川先生は見事にまとめられました。
宇陀の曽爾など入れてほしかったなと言う場所もありますが、
望蜀の嘆ですね。



◇ 「出雲 聖地の至宝」

東京国立博物館で「出雲 聖地の至宝」展が開催されています(11月25日まで)。

本居宣長の『玉勝間』巻13「金輪造営差図」が展示中です。
図録解説で、
宣長の「心得ぬことのみ多かれど、皆ただ本のまま也」
を引いて、

「不審な点が多いが、そのまま掲載する。と述べている。
すなわち宣長すらも本図に示された巨大神殿の実在には疑念を持っていたことがわかるとともに、 私意を加えず、図をそのまま掲載して示しているところに彼の冷静な学問に対する姿勢が窺われる」
と言う解説が加えられていますが、
同じ 『玉勝間』巻十、「出雲国風土記意宇郡の名のゆゑをしるせる文」には、
国引き神話について、
「さて此文に見えたる事どもを、たゞ寓言(ことよせごと)のごとく心得むは、例のからごゝろにぞ有ける。
神代には、思ひのほかなる、奇き異き事どもの有て、此国土は成竟(なりをへ)たるなれば、
古への伝説を、いさゝかもうたがふべきにあらず。ことごとく実の事也。たゞ文のまゝにこゝろふべし」
と書いていることを思うと、
信じられないけれど、このように書かれているのだから疑ってはいけないと、
疑念を持ちそうになる理性に言い聞かせる宣長がいることにこそ、
思いを致すべきではないかと思います。



◇ 「桂文我の「古事記」を語る落語会」

松阪出身で桂枝雀門下の文我師匠が、
11月12日、松阪コミュニティ文化センターで、「古事記」を演じられます。

  演目 桂文我「古事記」・「占い八百屋」
     桂歌之助「善光寺骨寄せ」
     桂まん我「平林」

  おまけの特別対談で、記念館の吉田悦之も登場します。
  ※前売 2500円 ・ 当日 3500円



◇ 講演「本居宣長のパールネットワーク−神宮のおかげ」

  11月13日13時30分〜15時
  三重ミュージアムセミナー
  講師:吉田悦之

今年、編纂1300年を迎えた現存最古の歴史書『古事記』。
本居宣長が、誰も読めなかったこの本の解読に成功したのは神宮のおかげだ、
といっても決して言い過ぎではありません。
賀茂真淵先生も門人も、クラゲやイルカの情報も、みんな向こうからやってくる、
恵まれた地・伊勢。
ここを舞台に宣長の構築した18世紀の知のネットワークをご案内します。

会場:三重県生涯学習センター(三重県津市一身田上津部田)
お問い合わせ:059−233−1151


2012.10.16