本居宣長記念館開館40周年記念
「宣長に会いたい プロの技・子どもの発想」展のご案内



会   期 : 2010年8月1日(日)〜8月29日(日)
開 館 時 間 : 午前9時〜午後4時30分
休 館 日 : 月曜日(8月2日・9日・16日・23日)
会   場 : 本居宣長記念館2階講座室
入 館 料 :
本居宣長記念館共通(大人300円・子ども100円、団体割引有り)

主   催 : 宣長電子データの会 2010
共   催 : 財団法人鈴屋遺蹟保存会
後   援 : 財団法人原田積善会・松阪市教育委員会・三重県小中学校長会

◇ 展示のめあて  



 国学者本居宣長は「言葉の人」です。言葉を通して日本人の心を解明しようと
『古事記』や『源氏物語』を研究し画期的な業績を挙げました。また宣長は「視覚の人」でもありました。オリジナルのコスチューム「鈴屋衣」をまとい、自画像を描き、出版する本の装丁や短冊にも好みがあったように、見られる自分を強く意識していたのです。

 では、現在の画家や、漫画家、イラストレーター、そして松阪の子どもたちは
どんな「宣長像」を思い描いている、いや実際に紙やキャンバスの上に描いているのでしょうか。

 今回の展示では、宣長世界を描き尽くした杉坂董や小井土繁の原画に加えて、
40数年前に松阪の中学生が制作した作品、現在第一線で活躍している画家や画学生などの作品をたくさん展示します。これらを通して、文字や自画像とは別の宣長さんに会っていただきたいと思います。そして、その発想の豊かさと手業を通して、新しい宣長像を創出してもらえたらと思います。



◇ 今回の展示の特色  


〈画面とは違う原画の迫力を感じてください〉
 展示の中心は、イラストレーター杉坂董(スギサカ・タダス)の描いた原画で
す。
〈21世紀に宣長をよみがえらせる電子データ制作の会〉では、本居宣長没後200年記念として、宣長の世界を満喫し体感していただけるように、CD-ROM『ようこそ宣長ワールドへ』を作成し、2001年11月5日に会員や小中学校などへ配布しました。そこでは未公開資料や稀覯文献も満載し、宣長72年の生涯と、生きた時代を再現するために杉坂氏により描かれた百数十枚のイラストが使用されています。現在、これらの作品は本居宣長記念館のホームページ上で見ることが出来ますが、原画の持つ美しさと迫力を堪能していただきたいと思います。

〈漫画はどのようにしてできるのでしょうか〉
 漫画家小井土繁氏の原画は、『歴史漫画鈴せんせい』(松阪青年会議所制作・1989年9月)のために描かれました。宣長の生涯を初めて漫画化したことで注目を集めた作品です。版下を作る直前の原稿を見ていただきます。プロの漫画家とプロの編集者、そして印刷のプロたちの共同作業をご覧下さい。

〈中学生の描く本居宣長の世界〉
「松坂の一夜」は、1966年に松阪市立花岡中学校(現在、中部中学校に統合)の美術クラブの皆さんが制作した連作版画(11枚)です。イラストや漫画とは違う版画の世界、しかも大画面で宣長の世界が展開します。40余年前の中学生の元気が今も伝わってくるようです。

〈宣長と聞いてなにを連想しますか〉
 松阪出身の日本画家・宇田荻邨の「本居宣長像」(8月1日〜15日)や、岡田久春氏、野口巳緻子氏、山本静香氏、足立徹氏、中谷武司氏など現在活躍中の画家、現役の画学生の描く本居宣長をモチーフにした作品を展示します。ただ宣長の肖像だけでなく、鈴であったり山桜であったり、芸術家のイメージは多彩です。

〈宣長が描く・宣長を描く〉
 また隣りの展示室で開催中の夏の企画展「宣長が描く・宣長を描く」(会期:6月22日〜9月12日)では宣長の自画像や、同時代の人々の絵画、宣長の描いた地図を展示しています。二会場を併せて見ていただき江戸時代と近代の宣長イメージを比較してください。

〈展示のもう一つの特色〉
今回の展示品のほとんどが初公開となります。
なお、今回の展示では、若い感性で自在な宣長像を演出してもらおうと、レイアウトや作業は学芸員実習生(7月27日〜31日・4名)を中心に行いました。



◇ 主な展示作品  


1,「ようこそ宣長ワールドへ」
   原画 杉坂董
  1,「鈴屋の宣長」
2,「霊気集う宣長宅」
3,「帆足親子到着」
4,「鈴屋門の人々」
5,「雲太を思い描く」
6,「版木彫る植松有信」横判
7,「江戸の町の宣長」横判
8,「患者を診察する宣長先生」横判
9,「柏屋店先の宣長」横判
10,「田丸屋豆腐店」横判
11,「高見峠を行く宣長」横判
12,「大橋前にたたずむ宣長」
   (モノトーン)横判
13,「京の町並み」横判
14,「本陣美濃屋で談笑する
      宣長と康定」横判
15,「『古事記伝』を写す帆足京」
   横判
16,「松阪の一夜 
     語らう真淵と宣長」横判
17,「金印発見」横判
18,「大橋の賑わい」(カラー)横判
19,「大橋風景」(大判)横判
2,杉坂董氏使用ペンなど
3,「鈴せんせい」原画 小井土繁 
4,版画「松坂の一夜」
   花岡中学校美術クラブ・樋上光之助
   立案・まとめ、
   花岡中学校美術クラブ員協力・
   昭和41年9月〜12月制作
  1,「先生の肖像」荒木田昌良
2,「京都勉学」秦英治
3,「松阪の一夜」田中修
4,「鈴の屋」古川和幸s
5,「住宅内部」眞澄斉
6,「古事記伝」一 
     長野真理子・植村典子
7,「古事記伝」二 
     村田佐代子・西井寿美
8,「奥墓」的場利朗
9,「本居神社」加藤泰生
10,「鈴の屋保存会」角谷章・松島要
11,「松阪の一夜」表紙

5,「山ざくら」岡田久春 
6,「山ざくらと俵牛」岡田久春 
7,「七種鈴」野口巳緻子
8,「駅鈴」野口巳緻子 
9,「山桜」野口巳緻子
10,「宣長愛用の鈴」足立徹 
11,「Norinaga with Beancurd」
    中谷武司 
12,「本居宣長像」宇田荻邨 
13,「鈴屋」後藤勝美 
14,「鈴曼荼羅」山本静香
15,「子どもたちと宣長さん」
     池村智津子
16,「鈴先生」松本苑子
17,「宣長」川波朋子 
18,「鈴」永下山由香 




2010.8.1