今年の山室山の桜は



今年もようやく奥墓の山桜が芽吹き始めました。
参道の桜は既に散り、伊勢の剣峠ほどではないけれど、
あちこちに藪椿が咲き、落ちても鮮やかな色が山道を美しく彩ります。
これから、山室山はツツジから新緑へと、よい季節を迎えます。
奥墓の山桜の開花は、5月の連休頃と予想しています。

4月16日、鈴屋学会公開講演会の岡野弘彦氏の話は、
小林秀雄と折口信夫の対話の謎を解くすばらしい内容でしたが、
それ以上に、聴衆の心に染みたのは、
国学の継承、それは魂の継承でもありますが、その尊さでした。
宣長の奥墓に寄り添うようにして立つ平田篤胤の歌碑と、
折口信夫、春洋の墓の傍らに立てた岡野先生の歌碑の話は、
聞く者に深い感銘を与えました。
また、宣長は歌が下手だという通説に対し、
『枕の山』の歌を引き、西行の歌と対比しながら、
宣長の桜への思いの深さを読み、
通説がいかに大ざっぱな見方であるかを、
説かれました。

今年の奥墓の桜の花が待たれます。

>>  『枕の山』


2011.4.20