『新規寄贈品目録 第三集』を刊行しました


B5版、本文88ページ、1冊500円
第三集は、小津茂右衛門コレクションと、大淀三千風関係資料を載せます。


◇小津コレクションは、
松阪の素封家小津茂右衛門(明治11年〜昭和39年)の収集品を中心して、
その男茂郎氏の代に及ぶ。
収集は、著名作家の作品を対象とするが、寄贈されたものに限って見ると、
本居宣長、蒲生氏郷など郷土に関するものに注目すべきものが多い。
これは同コレクションの内、三重県立美術館に寄贈された月僊作品と併せて頂くとその特色が一層際だつだろう。

また、茂右衛門は笹川庵、浜荻と号す茶人でもあったので茶道具も多い。
特に「松阪万古」の命名者ということもあり関連の茶器が目立つ。

寄贈は、茂郎氏の遺志によるもので、昭和62年逝去直後の同2月5日に寄贈申し入れがあり、同63年7月30日に受領した(平成4年8月30日寄贈手続完了)。


◇大淀三千風(1639〜1707)は、
現在の松阪市射和町出身の俳諧師である。
本姓三井氏。名は友翰。仙台において矢数俳諧一夜三千句を達成、三千風を名乗る。
全国を行脚し、名所の掘り起こしと俳諧の普及に努めた。
旅の記録は『日本行脚文集』にまとめられる。その後、三夕の歌に名高い鴫立沢に庵を構え、晩年は郷里に帰る。

三千風が行脚で知り合った人からもらった手文庫や肖像画、北条団水の追悼文などの遺品や資料は、
三井家から縁戚の山本家へと受け継がれ、
大部分が松阪市有形文化財として指定され、
郷里を離れた山本家当主に代わり山本家女 北出せい氏が保管(本居宣長記念館寄託)、平成19年の没後三百年を前に寄贈となった。


2008.7.21