『鈴屋学会報』第23号刊行

 『鈴屋学会報』第23号(全128ページ)が刊行されました。
 内容は 以下の通りです。

「県居大人」
岩田 隆
「歌の学問と道の学問−真淵と宣長の場合−」
尾崎知光
「『夕のおひ風』と『てにをは紐鏡」
中村朱美
「京儒堀家と妙法院宮」
高橋俊之
「平田篤胤の文政六年上京一件と国学運動−
           新史料『上京日記』を中心に−」
中川和明

【資料紹介】 「蓬莱雅楽(瓠形)の楫取魚彦宛書簡」   
片山 武
【書  評】 「田中康二著『本居宣長の思考法』」   
杉田昌彦
【書  評】 「山下久夫著『秋成の「古代」』
    −古代を幻視する営みについて」  
森 瑞枝

 今号では、岩田隆先生(名古屋工業大学名誉教授)と、尾崎知光先生(愛知県立大学名誉教授)の力作を掲載することが出来ました。宣長研究の大家であるお二人が、本居宣長にとって賀茂真淵先生はいかなる存在であったのか、宣長は全面的に先生を認めていたのか、それとも違うのかと言う共通の、そして最も根源的なテーマを論じておられます。なお、岩田先生の論文は今年4月の鈴屋学会大会記念講演会の記録を補筆されたもので、また尾崎先生の論文は岩田先生の講演を聴かれて書かれたものです。

 また、中村氏の論文は、『夕のおひ風』と『てにをは紐鏡』を対象とします。この両篇の成立時期は、ちょうど真淵の指導が行われた時期であり、また『古事記伝』起筆前後と、宣長の生涯の中でももっとも謎の多い時期にあたるだけに、興味深い研究です。

 このほか高橋氏は堀家の教養を考える上で、中川氏は篤胤の上京とそれを迎えた老いたる服部中庸の様子が具体的に窺える好資料です。また片山氏が紹介された書簡は、荒木田尚賢の「林崎文庫構想」を知ることの出来る面白い資料です。
 この他に、書評2編など全8編を掲載しています。

 詳しくは鈴屋学会事務局までお問い合わせ下さい。本誌は、鈴屋学会会員のみなさまにお送りしています。 未着の方はご連絡下さい。
 また会員外の方で入手を希望される方はご一報下さい。

2006.12.25