本居宣長の書簡集 若干の補筆


 宣長書簡は、筑摩書房版『本居宣長全集』に合計1,027通紹介されています。
内訳は、17巻(昭和62年11月30日刊)に927通(内、605通は原書簡)、
別巻3(平成5年9月25日刊)94通と代筆書簡6通、計100通。

 また、『鈴屋学会報』には、全集未載書簡としては、
  第10号、享和元年7月14日付高尾九兵衛宛
    同、 寛政4年4月19日付、加藤磯足宛
  第13号、「賀茂大人の御前にのみ白詞」
         ・天明6年12月27日付、鹿島元長宛
      ・5月4日付、長井九郎左衛門宛
      ・寛政13年正月2日付、長井九郎左衛門・大泉新五宛
  第14号、寛政12年閏4月25日、付藤井高尚宛
    同、 寛政3年正月17日付、宛名不明書簡
    同、 疑問書簡・卯月8日付、山田紫光題。
  第22号、寛政10年12月11日付、藤木田左市宛書簡。
の10通(但し1通は偽書簡)が紹介されています。

 この他にも、一年間に5通から10通くらいの新出書簡が出てきて、(その大半は古書店の目録です)別巻3刊行以後、100通近くの情報が私の手元にあります。

 つまり、現在確認できる宣長書簡は約1,100通となります。

 最近では寛政10年9月8日付植松有信宛が京都のオークションに出ました。
面白いというか、ちょっと意外な内容の書簡です。
幸運にも入手された方は、内容を紹介いただきたいものです。

 さて、新出書簡は横に置いておいて、全集第17巻の見落としに気づいたので
2つ紹介しておきます。

書簡番号296 寛政7年正月15日付川村正雄宛書簡
  は、『本居宣長翁書簡集』から採録するが、
  同書簡については既に昭和4年5月、筧五百里氏により、
 「川村九兵衛宛本居宣長書簡に就いて」(『観想』5月号:東洋大学内観想発行所)として翻刻考証と、また写真も添えられています。
  書簡本文については別に検討するとして、
  日付が15日とあるのは、19日の誤りです。

書簡番号835 享和元年正月13日付森本菅彦宛書簡
  は、『落葉の錦』から採録するが、
  『(早稲田大学図書館)第三回特別図書展観目録』(昭和27年11月6〜8日)
  に同館、南大曹博士旧蔵の一通として載っています。
  享和元年正月13日付森本主税宛書簡
  但し、写真などは出ていません。
  御前講釈のために『古語拾遺』借用を依頼する例の書簡です。

>> 「御前講釈は突然やってくる」
>> 「書簡」


2007.2.6