裏千家・玄々斎消息など特別公開します

 松阪商人の館(旧小津清左衛門家住宅)土蔵の展示室で、
小津茂右衛門コレクション(本居宣長記念館所蔵)の
「玄々斎消息 村田穂波君宛」など7点を特別公開します。
 会期は、10月12日から12月10日です。

出品資料は次の通りです。  
1,「武者」渡辺清画  1幅 ※二条厚基遺品。
2,「紺紙金泥経切 増語是菩提」 1幅 ※鎌倉時代。
3,「玄々斎消息 村田穂波君宛」 1幅
4,「冠之図」住吉広実画・大綱賛  1幅
5,「赤絵麟鳳亀龍水指」松阪万古 芳りん作 1具
6,「荒土手捻水指」  松阪万古 芳りん作 1具
7,「菊水指」     射和万古 1具


◇ 略解説

1,「武者」渡辺清画              1幅
 渡辺清画・二条厚基遺品。
 蔵印(軸裏)「二条家図書記」。
 故実画を得意とした作者だけにていねいに描き込まれている。
 この絵は、馬をこよなく愛した小津茂郎氏の愛玩品でもあるが、その父・茂右衛門も気に入り、端午の節句には、この絵が掛けられた。
>>「渡辺清」

2,「紺紙金泥経切 増語是菩提」        1幅
 鎌倉時代。小津清左衛門家の古筆切のコレクションは有名だが、小津茂右衛門にもいくつかの名筆が収蔵されていた。
 この切の筆者は不明だが、表具にも趣向を凝らし、趣のある一幅に仕上がっていて、茶会などにも掛けられた。

3,「玄々斎消息 村田穂波君宛」         1幅 ※初公開
 裏千家家元・玄々斎の堂々たる書簡。村田穂波君宛。霜月望(十一月十五日)付。
 玄々斎(1810〜77)は、裏千家11世として、幕末明治の動乱期を切り抜けた。松阪には豪商の長谷川家、長井家、射和の竹川家など熱心な支援者がいて、自らも指導のために訪れもし、また高弟・深津宗味を遣わして関係を深めた。
 巻末に、自作の詩を付す。
 村田穂波は、相可(多気町)の人。射和の社中に属していた。
 文面は、無事に帰着したことを報じ、滞在中の礼と、初めての対面を喜ぶ。

4,「冠之図」住吉広実画・大綱賛        1幅
 住吉広実画・大綱賛。
 大綱(1772〜1860)は、京都の大徳寺第435世で、塔頭・黄梅院に住した。表千家吸江斎、裏千家玄々斎などと親しく、その墨跡は茶人に珍重されている。
 広実は文政頃の人。
 一見すると単純な絵だけに、かえって画人の力量がよく表れている。静謐の気が漂う佳作である。
 賛は「写絵をあふぐも高き冠にいただく人の心をぞしる」。

5,「赤絵麟鳳亀龍水指」松阪万古 芳りん作    1具
6,「荒土手捻水指」  松阪万古 芳りん作    1具
7,「菊水指」     射和万古         1具
 射和万古は、裏千家射和社中「益友社」を主催した竹川竹斎が開いた窯。



 松阪商人の館
   〒515−0081 松阪市本町2195
   電話0598−21−4331
開館時間
 9時〜4時30分
休館日
 月曜日・祝日の翌日・年末年始
入館料
 一般200円 高校生・小中学生100円

2006.10.28