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やまと、もろこし、いにしへ、今、ゆくさきにも、
これが、江戸時代の国学者・本居宣長(1730-1801)の源氏物語評。
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7 月11 日開催イベント「端原城下町町民の集い」にともない、19 歳の宣長が描いた空想地図「端原氏城下絵図」ならびに『端原氏系図』(ともに国重文)を、下記期間限定公開いたします。なかなか展示することのない貴重資料です。この機会にぜひ、お越し下さい。
≪公開期間≫![]() アンチ源氏の賀茂真淵先生も認めた、源氏の美点。 |
◎『 |
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「見る物聞く事なすわざにふれて情(こころ)の深く感ずる事」を「あはれ」というのだ、と宣長は言う。揺れ動く人の心を、物のあはれを知るというのだ。 人の心は、善悪で整理のつかない事も多い。たとえ、道を踏み外した行いであっても、善悪や倫理観は捨て去って、そこから溢れる歌の「あはれ」を味わうのが、詠歌の真理だ。 |
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『源氏物語玉の小櫛』版本 宣長著 |
『源氏物語』は、もののあはれを知る本である。物語はフィクションであるからこそ、善悪を持ち込むのではなく、世界を味わい、物語に遊ばなければ、その本質は理解出来ない。 |
竹内浩三生誕100年記念企画 竹内浩三展 |
本居宣長記念館では、伊勢出身の詩人・竹内浩三(1921-1945)の生誕100 年を記念し、1階展示スペースにおいて、竹内浩三展を開催いたします。 |
浩三の蔵書
浩三の蔵書の中には、お手製のブックカバーをかけた本も多く遺されています。デザインは、タイトル(洋書は原題も)と著者だけのシンプルなものから、イラストをあしらったものまでさまざま。中学時代に作った回覧雑誌に始まり、同人誌『伊勢文学』にもつながる、浩三の本とその装丁に対するこだわりが伝わってきます。 |
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『伊勢文学』 『伊勢文学』は、東京で学生生活を送る浩三が、宇治山田中学時代の友人中井利亮、野村一雄、土屋陽一を誘って創刊した同人誌。この時期の浩三の作品の多くが、この同人誌に掲載されています。 手製のガリ版摺りながらも表紙のレイアウトなど随所に彼らの美的センスがみられます。 |
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